去年、ドラマで『海に眠るダイヤモンド』を見たせいもあり、一度は『軍艦島』に行ってみたいと思っておりました。
長崎旅行を計画していたときに予約サイトを見てみると全ての予約がいっぱいっ。
でも、諦めきれず、長崎に行く直前になってもう一度サイトを見てみると調度2名の空きを発見!
早速、予約しました。😊
乗ったのは、やまさ海運の『マルベージャ3』号。
(軍艦島上陸観光が解禁になってから初めて上陸したのがやまさ海運だそうです。)
当日は、5月とは思えないほどの日差しと暑さの中、午前9時の便(午前の便)に乗船しました。
船のゆれもそんなに気にならず、危惧していた船酔いも酔い止めを飲んでいたせいなのかまったくありませんでした。
周辺の島々の紹介や施設の紹介などを聞きながら軍艦島へ向かいます。
いきなりですが、ここでポイント!
暖かい季節で晴れていたらぜひ上の階がおすすめ!
海からの長崎を堪能できます。

『軍艦島』の正式名称は『端島』というそうです。
(『海に眠るダイヤモンド』を見て、軍艦島=端島だと知りました。)
軍艦のように見えるその形から『軍艦島』という愛称がついたそうです。
その愛称にピッタリな島の地形。
特に暗いとますます軍艦の様に見えます。
(下の写真は撮影に失敗しただけなんですけどね。😒)

上陸ツアーは3つのグループに分かれて、それぞれのグループには解説者がつきます。
島内を見学できる場所は「第一見学場所」「第二見学場所」「第三見学場所」の3カ所。
それ以外の場所は立ち入り禁止です。
確かに今にも崩落しそうな場所があちらこちら。
立ち入り禁止なのがうなずけます。

『端島』は、1810年の石炭発見に始まり、1890年に三菱が買収して海底炭鉱として栄えました。
『軍艦島』は、歩いて一周できそうな小さな島なのに一時期は5000人を超える人々が暮らしていました。
人口密度が世界有数をほこるほど。
また、住人のほとんどが当時としてはめずらしい鉄筋コンクリート高層アパートに住んでいました。
給料が平均よりも高く、その暮らしは、当時の日本の生活水準を大きく上回っていたそうです。
「家電三種の神器」(テレビ、洗濯機、冷蔵庫)がすでに普及していたとか。
下の写真は、8階建てのアパートです。
エレベーターがなく、階段で上の階に登っていたそうです。
階段の上り下りが苦手な私には上の階に住むのは無理。

子供達は、「端島小中学校」という小学校と中学校の一貫校に通っていました。
おどろいたのは幼稚園と保育園が10階建ての最上階にあったそうです。
小さな子供たちは毎日上まで登っていたんでしょうか?
大変だっただろうなぁ。
下の写真は、「端島小中学校」です。
屋上に緑の部分があるのですが、ドラマに出てくる朝子を思い出しました。
ドラマでは学校ではなくアパートの屋上だったかな?

1970年代になると主要エネルギーが石炭から石油にかわります。
そのため、各地で炭鉱の閉山が相次ぎます。
『軍艦島』も1974年に閉山となります。
その後、島民達も『端島』から去り、無人島へ。
現在、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界文化遺産に登録されています。
さて、上陸ツアーを終えると次は周遊ツアーです。
『軍艦島』の周りを船でぐるっと一周。
その後、帰路につきました。

